体温計のいろいろ

京都市山科区にある病児保育室OLIVE(オリーブ)よりお届けします。

こんにちは!

病児保育室OLIVEです。

体温をはかる機会が増えましたね。

ご家庭ではわきの下の体温計を使っているでしょうか。

お店や公共施設ではピピッとおでこや腕ではかったり、

目の前に立つだけで、画面に表示されるタイプも多いですね。

今回は、その違いやしくみについてのお話です。


ひと昔前は「水銀体温計」が使われていました。

熱が伝わった水銀が膨張するだけの

シンプルなものですが精度の高さはすぐれていました。

水銀には有害性があり、現在は製造されていません。

それに代わって登場したのが電子式の体温計です。

電子式体温計では「サーミスタ」という、温度が変わると

電気の流れにくさ(電気抵抗)が変わる電子部品を使って

体温をはかっています。

数秒ではかることができるようになりました。

これは、サーミスタの電気抵抗の変化を

内蔵された豊富な体温測定データに照らし合わせ

このままはかれば何度になるだろうと予測しているのです。

もしも、電子体温計でもサーミスタの温度が上がりきるまで待って

「実測値」をはかると、10分位かかります。

保育園では、より正確に知りたいときには必ず実測値をはかります。

ご家庭で使用している体温計に

数秒ではかる機能しかないと思っている方も意外と多いようですが

予測値をはかった後、そのままわきにはさんでいれば

実測値をはかることもできます。


最近ひろく目にするようになったのは

おでこなどでピピッとはかる「非接触」タイプの体温計です。

これは赤外線を利用するしくみですが、

体温計から赤外線をだしてはかっている訳ではありません。

私たちが出しているのです。

熱をもつものは全て赤外線を出しています。

ヒトだけでなくモノも全部。

赤外線は温度によって性質が変わるので

赤外線を測定することで温度を割り出すことができるのです。

ネット上ではいろんな非接触タイプのものが売っていますが

よくみると体温計ではなく「温度計」と表記されているものも。

実は、体温計は医療機器なので、認証をうけずに勝手に

体温計と名乗ってはいけないと法律で決められているんですね。

また、日本では脇の下ではかるのが一般的ですが

世界では口ではかる国も多いようです。

それにしても、体温調節機能ってすごいと思いませんか。

例えば、コンロに鍋をかけて、中の水を35℃から37℃の間に

保つよう火力をコントロールするなんて技、なかなかできませんよね。

私たちの体は、無意識のうちに実に素晴らしい働きをしていますね。

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